初鰹と戻り鰹『鰹の刺身』
鰹の旬は年に2回あると言われている。
3月~5月を「初鰹」といい、
北上して戻ってきた
9月~11月を「戻り鰹」という。
「初鰹」は脂が少なくさっぱりしているため、タタキに向いていて、
「戻り鰹」は数倍の脂が乗っているので、刺身にして美味しい。
ただし、本当に新鮮なもの以外は、鰹特有の生臭さがある。
そのせいで「鰹を好きじゃない」、または「刺身が嫌い」という人も多いが、果たして生臭いというのは悪いことだろうか?
納豆だって臭い。
チーズだって臭い。
ドリアンだって臭い。
ホンオフェだって、キビヤックだって、シュールストレミングだって臭い。(食したことはない)
臭いからと言って、人を引き付ける力が小さいとは言えないのである。
むしろ、その臭さが、玉ねぎ、ネギ、にんにく、しょうが、茗荷など、薬味の風味を引き立たせるので、生臭いというだけで食わず嫌いするのは、いささか勿体ない。
それに、今はまだいつでも食べられる食品だが、いろいろな魚が獲れなくなっている昨今いつまで自由に食べられるか何の保証もない。
鰹は縄文時代から食べられていたという。【古事記】や【徒然草】などにも登場し、日本の歴史と共に歩みを進めてきた。
遥か昔の人が味わっていたものを食べることで、歴史を感じることが出来る魚と言えよう。
「鰹の香 潮風乗せて 夏近し」
【鰹の栄養素】
「タンパク質」・・・タンパク質が豊富。筋肉作り。綺麗な肌。
「ビタミンB6」・・・ビタミンB6には、ダメージを受けた細胞を補修し、肌のターンオーバーを整える作用があります。
「鉄分」・・・吸収されやすい動物性の「ヘム鉄」
「DHA・EPA」・・・摂った方が良い必須脂肪酸。血中の中性脂肪値の低下や不整脈の予防、血栓をつくりにくくする役割があります。
「その他」・・・カツオは低カロリー
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