『卵とじ』と『かき玉』の違い


『卵とじ』と『かき玉』の違い



お蕎麦屋さんのメニューを見ると迷ってしまいがちであるが、「卵とじ」と、「かき玉」は似て非なるものである。


「卵とじ」は、カツ丼などのように溶いた卵でふわっと閉じてあるだけだが、「かき玉」は、水溶き片栗粉を用いて汁にトロミがつけられている。

卵とじも当然旨いものだが、極寒の時期には、トロミのついた「かき玉そば」や、「かき玉うどん」が胃袋と身体を温めてくれる。
火傷を引き起こすほどの膨大な熱量が、とろ~りのトロミで閉じ込められているのである。


鰹風味の熱々の出汁は、それだけでも十分に感じ入るものもあるが、そこに卵の黄身や白身が羽衣のように舞うことで、食感・旨味・見た目が加わる。普段ならいかない汁までも飲み干したくなる魔性すらある。



おそらくながら、世間一般では「卵とじ」の方が認知度が高いのであろうが、身も凍る寒い時期に、うどんや蕎麦などの麺類を食す時には、出汁の味が一段階深くなる「かき玉」の方を推したい。暑い夏には卵とじの方が良い。

魅惑のかき玉うどん
魅惑の卵とじうどん


【卵とじうどん、かき玉うどんの栄養】

なお、卵には、身体が吸収しやすい「ルテイン」「ゼアキサンチン」が含まれますので、胃だけでなく目にも優しい。




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