「血管」や「心臓」に良い食べ物

血液や血管、心臓を健康に維持するためには、「タンパク質」、「鉄分」、「ビタミン」、「必須脂肪酸(EPA)」、「マグネシウム」、「一価不飽和脂肪酸(オレイン酸)」、「ポリフェノール」、「ナットウキナーゼ」が効果的です。

食塩、動物性脂肪(飽和脂肪酸)、トランス脂肪酸(マーガリン、ショートニング)、糖分、アルコールの過剰摂取は禁物です。血中にLDL(悪玉)コレステロールが増えて、動脈硬化が促進されます。

鉄欠乏性貧血には、「タンパク質」、「鉄分」、「ビタミン」が効果的です。

心臓病の予防には、「必須脂肪酸(DHA・EPA)」、「酵素(ナットウキナーゼ)」、「食物繊維」、「ビタミンE」などが効果的です。

三大栄養素
『タンパク質』を多く含む食品
(100g中の含有量)
【主な効用】

野菜類

大豆(約34g)

納豆(約17g)

枝豆(約11g)

「タンパク質」は、血液中の赤血球やヘモグロビンの材料となる大切な栄養素です。

また、非ヘム鉄(植物性食品に含まれる)の吸収を向上させてくれます。

肉 類

ビーフジャーキー(約54g)

鶏肉ささみ(約25g)

鴨肉(約23g)

豚ヒレ肉(約22g)

牛もも肉(約21g)

魚介類

かつおぶし(約77g)

するめ(約69g)

煮干し(約64g)

いくら(約32g)

たらこ(約28g)

あじの干物(約24g)

うなぎのかば焼き(約23g)

さざえ(約19g)

さんま(約18g)

数の子(約15g)

卵、乳製品

パルメザンチーズ(約44g)

卵(約12g)

牛乳(約3g)

ミネラル
『鉄分』を多く含む食品
(100g中の含有量)
【主な効用】

野菜類

大豆(約9mg)

小松菜(約2.8mg)

ほうれん草(約2mg)

「鉄分」は、血液中で赤血球のヘモグロビンの成分となり、カラダ中に酸素を運んでくれます。

肉 類

豚レバー(約13mg)

牛レバー(約4mg)

魚介類

煮干し(約18mg)

しじみ(約5.3mg)

アサリ(約3.8mg)

卵、乳製品

卵黄(約6mg)

必須脂肪酸
『DHA』を多く含む食品
(100g中の含有量)
【主な効用】

魚介類

イクラ(約3600mg)

ブリ(約2640mg)

さんま(約2450mg)

うなぎ(約1680mg)

鯖の水煮缶(約1300mg)

ししゃも(約1220mg)

「DHA」には、動脈硬化、高血圧の予防、LDLコレステロールを低下させる働きがあります。

必須脂肪酸
『EPA』を多く含む食品
(100g中の含有量)
【主な効用】

魚介類

鯖缶(約930mg)

さんま(約850mg)

真鯖(約690mg)

あなご(約560mg)

真鯵(約300mg)

ツナ缶(約110mg)

「EPA」には、血液サラサラ効果。血栓予防効果があります。

 また、血管壁に入り込んで、コブのような動脈硬化を作ってしまうLDL(悪玉)コレステロールを下げる働きがあります。

ビタミンACE
『ビタミンC』を多く含む食品
(100g中の含有量)
【主な効用】

野菜類

パプリカ(約170mg)

ブロッコリー(約120mg)

モロヘイヤ(約65mg)

かぼちゃ(約43mg)

「ビタミンC」は、HDL(善玉)コレステロールを増やす働きがあります。また、抗酸化作用によってLDL(悪玉)コレステロールが酸化されるのを防いでくれます。

HDL(善玉)コレステロールは、血管の壁に溜まったコレステロールを溶かして肝臓に運ぶ働きがあります。

「ビタミンC」は、非ヘム鉄(植物性食品に含まれる)の吸収を向上させてくれます。

果物類

レモン(約100mg)

柿(約70mg)

キウイ(約69mg)

イチゴ(約62mg)

ビタミンACE
『ビタミンE』を多く含む食品
(100g中の含有量)
【主な効用】

野菜類

モロヘイヤ(約6mg)

かぼちゃ(約5mg)

アボカド(約3~4mg)

「ビタミンE」は、血管拡張を促し、血管内で血液が凝固するのを防ぎます。

「ビタミンE」が、心臓病に良いかどうかは賛否両論あるようです。

魚介類

たらこ(約7~8mg)

うなぎ(約5mg)

果物類

オリーブ(約4~5mg)

マンゴー(約2mg)

ブルーベリー生(約2mg)

種実類

アーモンド(約30mg)

ピーナッツ(約7mg)

油 類

ひまわり油(約39mg)

『ポリフェノール』を多く含む食品 【主な効用】

野菜類

なす「ナスニン」

玉ねぎ「ケルセチン」

桜の葉「クマリン」

「ポリフェノール」は、強い抗酸化作用によってLDL(悪玉)コレステロールが酸化されるのを防ぎ、動脈硬化を予防してくれます。

特にチョコレートに含まれる「カカオポリフェノール」は血管に良く、HDL(善玉)コレステロールを増加させてくれたり、血圧低下作用があると言われています。

果物類

ブルーベリー「アントシアニン」

ぶどう「アントシアニン、タンニン、レスベラトロール」

チョコレート「カカオポリフェノール」

飲物類

緑茶「タンニン」

その他

チョコレート「カカオポリフェノール」

加熱したあんこや醤油「メラノイジン」

一価不飽和脂肪酸
『オレイン酸』を多く含む食品
【主な効用】

種実類

マカダミアナッツ(59g)

アーモンド(33g)

落花生(24g)

くるみ(10g)

「オレイン酸」には、HDL(善玉)コレステロールを減らさず、LDL(悪玉)コレステロールだけを減らす効果があるといわれています。

HDL(善玉)コレステロールは、血管の壁に溜まったコレステロールを溶かして肝臓に運ぶ働きがあります。

油類

オリーブオイル(74g)

ひまわり油(73g)

牛脂(45g)

『食物繊維』を多く含む食品
(100g中の含有量 水溶性/不溶性)
【主な効用】

穀物類

ライ麦粉(約4.7g/約8.2g)

「食物繊維」は、血圧を下げ、血液中の脂質を改善します。コレステロールや塩分を排泄する働きもあります。

また、心筋梗塞のきっかけとなる血管の炎症を抑える効果があることも報告されています

野菜類

しいたけ(約0.5g/約3g)

干ししいたけ(約3g/約38g)

きくらげ(約0g/約57.4g)

切干大根(約3.6g/約17.1g)

あずき(約1.2g/約16.2g)

大豆(約1.8g/約15.3g)

果物類

干し柿(約1.3g/約12.7g)

干しいちじく(約3.3g/約7.6g)

酵素
『ナットウキナーゼ』を多く含む食品
【主な効用】

野菜類

納豆

「ナットウキナーゼ」には、血栓そのものを溶かす効果があります。納豆にしか含まれない特別な栄養素です。

ただし、熱に弱いため、栄養を取りたい場合は加熱しない方が良いです。

ある種の薬(ワーファリン)を飲んでいる人は、その薬の効果を打ち消すことになるそうなので、注意が必要です。

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