「肝臓」に良い食べ物

肝臓は、1.物質の代謝、2.解毒、3.胆汁の生成という3つの働きをしています。

睡眠不足、運動不足、栄養不足などにより肝機能が低下すると、当然、働きが落ちていき、身体の怠さや食欲不振等の症状が出るようになります。アルコールの飲み過ぎもダメです。

また、飲みすぎ、食べすぎ、運動不足により、脂肪肝にもなります。脂肪肝は、狭心症や心筋梗塞など心疾患の合併率が高く、生活習慣病の温床となる可能性があります。

肝臓強化には、「ビタミンA」、「ビタミンC」、「ビタミンE」、「ビタミンB1」、「タウリン」、「オルニチン」などが効果的です。

また、「良質なタンパク質」、「野菜」、「食物繊維」を多く摂り、1日30分以上の運動もするようにしましょう。

ビタミンACE
『ビタミンA』を多く含む食品
(100g中の含有量)
【主な効用】

野菜類

モロヘイヤ(840μgRAE)

モロヘイヤ

にんじん(720μgRAE)

人参

トマト(540μgRAE)

バジル(520μgRAE)

ほうれん草(450μgRAE)

体の中に入った「ビタミンA」の殆どは肝臓に蓄えられます。

肝臓機能の正常化の働きがありますが、サプリなどで大量に摂取するのは逆効果のようです。

肉 類

鶏肉レバー(14000μgRAE)

鶏肉レバー

豚肉レバー(13000μgRAE)

豚肉レバー

魚介類

あんきも(8300μgRAE)

あんきも

うなぎ(1500μgRAE)

うなぎ

あなご(890μgRAE)

ビタミンACE
『ビタミンC』を多く含む食品
(100g中の含有量)
【主な効用】

野菜類

パプリカ(約170mg)

パプリカ

ブロッコリー(約120mg)

ブロッコリー

モロヘイヤ(約65mg)

かぼちゃ(約43mg)

「ビタミンC」は、肝臓や他の臓器から毒素や脂肪を排出し、肝硬変を予防すると言われています。

ただし、国立がん研究センター によると、ビタミンCをたくさん摂取すると、肝癌のリスクが上昇する傾向がみられたとのことです。ビタミンCが、肝がんのリスク要因の一つと考えられている鉄の吸収を高めてしまうからです。

どんな栄養素でも、摂取のし過ぎは良くないということでしょう。

果物類

レモン(約100mg)

レモン

柿(約70mg)

柿

キウイ(約69mg)

イチゴ(約62mg)

ビタミンACE
『ビタミンE』を多く含む食品
(100g中の含有量)
【主な効用】

野菜類

モロヘイヤ(約6mg)

かぼちゃ(約5mg)

アボカド(約3~4mg)

アルコールなどで肝臓に負担をかけると、炎症が起こりますが、「ビタミンE」は炎症を抑えてくれる働きがあります。

また、肝機能改善に効果があります。

魚介類

たらこ(約7~8mg)

うなぎ(約5mg)

果物類

オリーブ(約4~5mg)

マンゴー(約2mg)

ブルーベリー生(約2mg)

種実類

アーモンド(約30mg)

アーモンド

ピーナッツ(約7mg)

油 類

ひまわり油(約39mg)

ひまわり油
ビタミン
『ビタミンB1』を多く含む食品
(100g中の含有量)
【主な効用】

野菜類

とうがらし(約0.5mg)

グリーンピース(約0.3mg)

にんにく(約0.2mg)

 アルコールを摂取すると、体内での分解に「ビタミンB1」が消費されます。

 アルコールを沢山飲む人は、積極的に「ビタミンB1」を摂取するようにしましょう。

肉 類

豚肉(約0.9mg)

豚肉

魚介類

たらこ(約0.7mg)

たらこ

うなぎ(約0.7mg)

うなぎ

いくら(約0.4mg)

食物繊維
『水溶性食物繊維』を多く含む食品
(100g中の含有量)
【主な効用】

穀物類

大麦(約6g)

フランスパン(約1.2g)

「水溶性食物繊維」は、糖質や脂肪の腸からの吸収を遅らせてくれます。

コレステロールを吸着して、体外に排泄する役割もあります。

野菜類

かんぴょう乾燥(約6.8g)

にんにく(約3.7g)

切干大根(約3.6g)

干ししいたけ(約3g)

ごぼう(約2.7g)

納豆(約2.3g)

さつまいも(約1.1g)

海草類

こんぶ(※1)

わかめ(※1)

※1 不溶性食物繊維との区別が出来ない。

果物類

干しプルーン(約3.4g)

アボカド(約1.7g)

干し柿(約1.3g)

含流アミノ酸
『タウリン』を多く含む食品
(100g中の含有量)
【主な効用】

魚介類

さざえ(約1500mg)

栄螺

牡蠣(約1130mg)

牡蠣

たこ(約830mg)

いか(約770mg)

ホタテ(約670mg)

あさり(約380mg)

「タウリン」が、肝機能を改善してくれることが研究により明らかになっています。

アミノ酸
『オルニチン』を多く含む食品
(100g中の含有量)
【主な効用】

魚介類

しじみ(約10~15mg)

アミノ酸の一種である「オルニチン」は、アンモニアを尿素に変換する肝臓の働き「オルニチンサイクル」を活発化させ、肝臓本来の機能を保つ作用があります。

野菜類

ぶなしめじ(約140mg)

ポリフェノール
『カテキン』を多く含む食品
(100g中の含有量)
【主な効用】

飲み物

玉露(約380mg)

抹茶(約200mg)

紅茶(約27mg)

番茶(約4.5mg)

「カテキン」は、脂肪の吸収を抑えて排出を増加させます。

また、LDL(悪玉)コレステロール」の血中濃度を下げてくれます。

ポリフェノール
『クロロゲン酸』を多く含む食品
(100g中の含有量)
【主な効用】

飲み物

コーヒー(約200mg)

「クロロゲン酸」は、ポリフェノールの一種で抗酸化作用があります。

また、コーヒーはアルコール飲用による肝機能低下を抑えると言われています。

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