魅惑の『桜餅』。「道明寺」と「長明寺」の違い
「桜餅」には二種類ある。
もっとたくさんの種類があるかもしれないが、有名なのは二種類である。
『道明寺』と『長明寺』と呼ばれるもので、その一番の違いは餡を包む皮の部分にある。
『道明寺』は道明寺粉で作ってあり粒々の見た目、『長明寺』は小麦粉や白玉粉で作てありクレープ状。そして、どちらにも桜の葉の塩漬けが巻かれている。
また、『道明寺』は関西風、『長明寺』は関東風と言われている。
「桜餅」は和菓子の中でも見目美しくある。
桃色に染まるお団子に、僅かにくすんだ緑色の葉っぱ。その優しげなコントラストが目に映える。
桜の葉とお団子を一緒に口に入れる時、ほんのりと良い香りが漂う。これは桜の葉の香りであり、桜の葉は塩漬けにすると香りが開く。葉自体の味はそれほど感じられないが、僅かな塩味が感じられ、餡子の甘さとの対比が見目と同じように際立つ。
その感覚は、まるで自然の美しさを食べているかのようだ。
春が近付く中、桜の木の下で濃い緑茶と一緒に楽しみたい。


桜餅の栄養
なお、塩漬けの桜の葉には「クマリン」というポリフェノールが含まれています。
活性酸素を除去し、癌や心臓病、糖尿病などの生活習慣病の予防効果に優れた成分です。抗菌効果や血液サラサラ効果もありますが、食べ過ぎると肝臓に良くないようです。塩漬けの桜の葉だけをドカ食いするのは止めておきましょう。
また、あんこには抗酸化物質である「メラノイジン」というポリフェノールが含まれていますので、動脈硬化の予防に効果があります。
ほうれん草よりも多くの「鉄分」が含まれているので、貧血予防や女性の更年期障害の緩和に役立ちます。また、「鉄分」は肌に良いとされるコラーゲンの生成を助けています。
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