発想の勝利でしかない『いちご大福』
最近、洋菓子に押され気味の和菓子だが、和菓子には洋菓子にない美味しさがある。
特に和の心とも言える「あんこ」は、味でも、栄養面でも、「チョコレート」に勝るとも劣らない逸品となっている。豆に甘味をつけるのは、世界でも少数のようであるが、世界に誇るべき文化と言えるだろう。
洋菓子に比べると、進歩が少ないような和菓子ではあるが、進歩はしている。
それが『いちご大福』である。
生誕は定かではないが、1980年頃と言われている。まだ生まれて50年も経っていないのだ。和菓子界隈では新参者、坊やと言っても良いだろう。
しかし、その味、酸味と甘みのバランス、栄養が整っており、まさに和菓子界の麒麟児だと言える。
あんこの大福に、フルーツの「いちご」を入れるという悪魔的発想。
なお余談ですが、悪魔にも階級があります。この暴挙っぷりは、伯爵位くらいではないでしょうか。ソロモン72柱で言うと、グラシャラボラスくらい。
あんことお餅だけだと、甘味、柔らかい食感という少し平坦な味だが(旨いことに間違いはないが)、そこに「酸味」、「たっぷりの果汁による滑らかさ」、「あんことは異なる甘味」、「シャクっという歯ごたえ」が加わる。これだけ多くのの要素の調和が実に見事。
『いちご大福』の栄養素
あんこには、抗酸化物質である「ポリフェノール」や、「メラノイジン」が含まれていますので、動脈硬化の予防に効果があります。
「こしあん」よりも、「つぶあん」の方がポリフェノールは2倍近く多いので、健康に気を使う場合は、「つぶあん」を選択しましょう。
また、あんこには、ほうれん草よりも多くの「鉄分」が含まれていて、貧血予防や女性の更年期障害の緩和に役立ちます。また、「鉄分」は肌に良いとされるコラーゲンの生成を助けています。
「いちご」もまた肌に良い食品です。抗酸化物質である「ビタミンC」が豊富に含まれており、「鉄分」や「葉酸」も含まれています。「葉酸」と「鉄分」は、赤血球を作るのに使われるため、貧血防止にもなります。
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