『フライ』、『天ぷら』、『唐揚げ』の違い


『フライ』、『天ぷら』、『唐揚げ』の違い



『フライ』は、食材に、卵、パン粉等をつけて、油で揚げたもので、『カツ』とも呼ばれています。パン粉のおかげで、表面がパリパリしています。


『天ぷら』は、食材に、卵、冷水、小麦粉(薄力粉)等をつけて、油で揚げたものです。小麦粉のおかげで、表面はサクサク、具はジュワっとしています。


『唐揚げ』は、食材に、下味をつけて、小麦粉(薄力粉)または片栗粉を薄く塗し、油で揚げたものです。表面はカリっとしています。




フライ


『フライ』が、『天ぷら』や『唐揚げ』とは異なる点は、パン粉を使ったサクサクとした衣にソースなどの味が染みやすいことと、その暴力的なまでに食欲をそそる香りです。

また、揚げたてではなく、冷めてしまった時にもその真価を発揮できます。カツサンドは、冷たくても、衣に染み込んだ濃い目のソースの味がパンと良く馴染みます。

白身魚のフライは、アツアツの時よりも、寧ろ冷めた時の方がうま味が濃くなります。エビフライは、熱い方が美味しいです。
ウスターソースでも良く、タルタルソースでも良く、身も旨いが、衣も旨い。それが『フライ』です。


天ぷら


『天ぷら』が、『フライ』や、『唐揚げ』と異なる最大の特徴は、旬の食べ物が味わえるということでしょう。
野菜、山菜、魚介類、ちょっと苦いものもあれば、甘いものもあり、日本の大地と海と季節を味わえる素敵な食べ物です。
美味しい店で食べると、サクッとした衣の中に閉じ込められた旨味が、驚くくらいジュワッと現れます。天つゆも良いものですが、塩も捨てがたい。

また、「天丼」、「天ぷらそば」、「天ぷら茶漬」けなど、他の和食にも流用しやすいという懐の深さも持っています。


唐揚げ


『唐揚げ』が、『フライ』や、『天ぷら』と異なる点は、下味がつけられているため、具の味が濃いことです。

鳥の唐揚げ、たこの唐揚げ、軟骨の唐揚げ、竜田揚げ、空揚げの派生であるチキン南蛮、油淋鶏、酢豚、など濃い目の味付けのおつまみが、ビールやハイボールに良く合います。
なお、みんな大好きフライドポテトも、『フライ』とつくものの、作り方は『唐揚げ』そのものです。

『鳥の唐揚げ』は噛んだ瞬間に、ジュワっと肉汁が溢れてくる感じが溜まりません。


『フライ』『唐揚げ』『天ぷら』は、日本の三大揚げ物と言えますが、残念ながら、油を多く使うため、健康を考えた場合、食べ過ぎは良くありません。

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