とある庶民の『コロッケ蕎麦』
普通のお蕎麦屋さんでは、滅多に出てこないメニューだが、駅の立ち食い蕎麦屋には、「コロッケ蕎麦」が置いてあることがある。
サクサクの揚げ物をそばつゆの中に浸してしまうという暴挙であるが、存外、悪くない。
まずは割り箸を手に取る。姿勢を正して丼と正対したら、器の中の情景を堪能する。
コンガリと黄金色にあがったコロッケがとても美味しそうだ。
逸る心を抑えながら、先にそばつゆから味わうことにする。
鰹節の香りが強く効いた汁を一口啜って、醤油と出汁の旨味を存分に味わえば、懐古の想いがこみ上げてくる。
次いで、コロッケを一口齧る。
まだ汁に浸かっていないコロッケの上面はサクサクしている。
揚げ物の風味と、こなれたジャガイモの味が好ましい。
汁を一口飲んでリセットしてから、蕎麦を味わう。音などは気にせずに、汁と一緒に麺を啜りこむと、
汁と麺の熱量に、口内から、胃までの温度が上昇し、精神も高揚する。
一息入れた後は、コロッケを箸で突き崩し、汁と良くかき混ぜて、残りの麺、汁、コロッケをゆるりと食べれば、さらなる満足感が得られる。
『コロッケ蕎麦』の栄養素
「そば」には、良質なたんぱく質、ビタミン等が含まれています。
中でも、ポリフェノールの一種である「ルチン」は、抗酸化作用を持ち、毛細血管の強化や動脈硬化の予防、脳卒中の予防に効果があります。
また「コリン」には、肝臓の働きを助け、飲酒による脂肪肝を防いでくれる働きもあります。
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