『蟹クリームコロッケ』


『蟹クリームコロッケ』



生まれてから、つくづく何度も思い知らされることだが。

蟹クリームコロッケには魔性がある。

衣が黄金色に輝いている。

揚げたては、何か素敵な音楽が聞こえてくる。

タルタルソースの白色が彩を添える。


そして、今日もまた熱々の内に一齧りしてしまい、

口の中を火傷してしまうのだ。

・・・誰でも良いから、教えてほしい。

この魔性に抗う方法を。

火傷しない蟹クリームコロッケの食べ方を。

何度食しても、上達することはないし、

冷めるのを待つのも論外だ。

私は熱々に抗えないのだ。

衣がサクッとしており、中の熱いクリームが口の中に入ってくる。

そして、今日もまた火傷をするのだ。





「じゃがいものコロッケ」が進化して、「クリームコロッケ」が出来たのではない。「クリームコロッケ」が発展して、「じゃがいものコロッケ」が出来たんだ。

なお、「クリームコロッケ」は本場フランス人が、「じゃがいものコロッケ」は日本人が考案したものです。


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