魅惑の魯山人の『卵かけごはん』


魅惑の魯山人の『卵かけごはん』



稀代の食通である魯山人先生は仰った。

究極の卵かけご飯の作り方は、「自らの掌(たなごころ)で30分温めた卵を、炊き立てのご飯にかけることだ」と。


なるほど。黄身をほんのり温めることにより、風味と甘みがアップしているような気がしないでもない。

ご飯と、黄身と、醤油を混ぜるだけ。

これだけシンプルな食材と調理方法に関わらず、黄身の複雑な旨味が広がる。食欲がそそられる醤油の刺激的な香り。これほど、白飯の甘味が引き立つ料理はない。



アクセントで、刻みネギや、刻んだおかか、ごま油、昆布の佃煮をトッピングしても楽しめる。また、黄身の醤油漬けを用いたり、ニンニクの醤油漬けの醤油を用いたり、先にご飯と醤油を混ぜてから溶いた卵を回しかけるなど、様々なアレンジがあるが、やはり卵有りきの料理なのだ。

最近、卵の価格が高騰しているが、それでも安価な価格で卵が手に入る現代には感謝したい。


全国の養鶏農家さんに感謝を…。



かけごはん


卵かけご飯の栄養

卵の栄養豊富さはご存知の通り。

黄身と白身を併せると、「タンパク質」、「ビタミンA」、「ビタミンB1」、「ビタミンE」、「ビタミンD」、「ビタミンK」、「鉄」、「ルテイン」、「コリン」が含まれるだけでなく、「必須アミノ酸(オメガ3脂肪酸)」もバランス良く含んでいて、まさに完全食に近いと言っても良い。

卵に含まれる「コリン」は、脳や細胞膜の修復・構成を促進してくれる効能があり、「ルテイン」「ビタミンA」は目に良い効果を及ぼします。


なお、一日一個以上の卵を食べてはダメというのは迷信のようなので、好きなときに食べてみましょう。

「目」に良い食べ物

コメント